「バッチ式の加熱炉を開発で使っているけれど、条件出しが大変…。」とお困りではありませんか?
TPR商事の卓上加熱炉であれば、場所を取らないコンパクトな設計でありながら、頻繫な温度条件の変更にも対応できる遠赤外線ヒーターによる3つの温度調節ゾーンがあるため、開発現場や試作ラインでの使用に最適です。
本記事では卓上加熱炉について概要をわかりやすく解説しています。小型で高性能な加熱炉をお探しの方は必見です。
開発現場や試作ラインでは以下の課題を抱える企業様が多くいらっしゃいます。
量産製品につなげるための重要な役割を担っている開発現場や試作ラインですが、加熱工程がネックになっていることが少なくありません。
簡易なホットプレートや熱風のバッチ炉で対応している企業様もいらっしゃいますが、量産時の設備展開が難しく、加熱工程のみ開発が遅れてしまうこともあります。
TPRの卓上加熱炉は、上記のお悩みを持つお客様にとって最適の1台となり得る設備です。
卓上加熱炉とは、その名のとおりテーブルに載せられるほどコンパクトな全長1,000mm×幅525mmの加熱炉です。最高温度500℃まで約15秒で昇温するクイックレスポンスの遠赤外線ヒーター『QUT60』を熱源として採用しています。熱風式の場合、周囲に熱が漏れる可能性が高いですが、卓上加熱炉は遠赤外線による放射加熱を採用しているため、熱漏れを最小限に防げます。
電源は三相200V 30Aであり、エアーなど電気以外のユーティリティーは必要ありません。操作は運転・停止ボタンと、ヒーターの温度調節器・コンベアのスピードコントローラーの設定のみなので、使用する人の熟練度に左右されずにいつでも条件の再現が可能です。
使用方法は以下の動画で簡単に紹介していますので、ぜひご覧ください。
卓上加熱炉は新製品の開発現場や試作ライン、大学の研究室、少量の生産ラインまで幅広くご採用いただいております。遠赤外線ヒーターによる放射加熱方式のため、以下のようなシーンで効果を発揮します。
遠赤外線は樹脂との相性が良く、従来の熱風加熱より効率よくワークを加熱できるため、工程の時短につながる可能性があります。しかし、いきなり量産ラインへ応用するのはハードルが高いため、卓上加熱炉で繰り返しのテストを行い、裏付けとなるデータを集めるのが一般的です。
TPR商事の卓上加熱炉は、以下の理由で多くの企業様から選ばれています。
場所を選ばないコンパクトな加熱炉といえば、バッチ式の熱風炉が一般的です。バッチ式の熱風炉は、ワークの出し入れを人の手で行う必要があるため、常に作業者が必要であり、加熱時間の厳密な管理が難しいというデメリットがあります。
TPR商事の卓上加熱炉は人手が不要なコンベア式でありながら、全長1,000mm×幅525mmと非常にコンパクトなサイズを実現しております。さらに温度調節区分が3ゾーンあるので、温度プロファイルの勾配をつけた調整など、細かい温度管理が可能です。
ある電池メーカーの開発現場では、電極に塗布した材料を乾燥させるためにホットプレートを使用していました。ワークの昇温に関しては満足されていましたが、ワークを一つ一つ置いて処理する必要があり、作業者が付きっきりで対応している状況でした。
作業効率の改善を目的に弊社までお問い合わせをいただき、TPR商事が提案したのがデモ機による効果確認です。実際に現場までデモ機を持参して処理していただいたところ、ホットプレートと同等以上の昇温時間が確保でき、コンベア方式の搬送で、いつでも同じ条件の加熱ができるようになりました。
■実際に導入いただいたユーザー様の声
「コンパクトで使い勝手が良く、ヒーターの昇温・降温が速いので、繰り返し条件出しを行う開発に適した装置です。価格も手ごろだったので、導入に向けて前向きに話を進められました。現在は乾燥以外の工程でも使用しており、開発現場で重宝しています。」
名称 | 卓上加熱炉 | 樹脂効果炉 | |
型式 | STH-08Q | STH-14Q | SFP-03L |
外形寸法 | L1,000×W525×H530mm | L1600×W775×H1,140mm | |
ヒーター | QUT60×8枚 | QUT60×8枚下火ヒーター×6本 | UT×3枚 |
電源 | 三相AC200V 30A 50/60Hz | 三相AC200V 20A 50/60Hz | |
定格消費電力 | 5.52kW | 6.64kW | 6.0kW |
質量 | 約83kg | 約85kg | 約314kg |
搬送方法 | SUSメッシュネットコンベア搬送 | ||
搬送速度 | 35~300mm/min |
上はTPR商事の標準加熱炉である卓上加熱炉と樹脂効果炉を比較した表です。樹脂効果炉と比較して、卓上加熱炉はサイズ・質量がコンパクトに設計されています。また即昇温・降温するQUT60ヒーターを採用しているため、頻繁に温度条件を変更する場面での使用におすすめです。
卓上加熱炉はコンベア下部にある下火ヒーターの有無によって、型式が2つあります。下火ヒーターは金属製の治具を下部から加熱したい場合などのサポートに有効です。TPR商事でご用意できるデモ機は下火ヒーターがあるSTH-14Qですので、まずは試験によって効果を確認いただき、下火ヒーターの要・不要をご確認ください。
卓上加熱炉はコンベアでの搬送方式でありながら、非常にコンパクトなサイズが特徴です。即昇温・降温するTPR独自のQUTヒーターを採用しており、使いたい時にすぐに使えて、条件変更が多い現場で活躍しています。
卓上加熱炉が気になる方は、TPR商事まで技術的なご質問からデモ機の貸し出しまでお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフがお客様のご不安を解消できるように責任を持って対応いたします。