鰹節の由来
鰹節が初めて文献として登場したのは、奈良時代「古事記」です。
古事記に登場するかつおの干物で「堅魚」が由来とされています。
室町時代に入ると堅魚を燻して乾燥させる製法「焙煎」という製法が確立しました。
これは、本枯鰹節に通じたものであり、現代では全国的に統一された製法であるとされています。
鰹節の製造過程は右図のとおりです。➡
かつおの漁から始まり、捌き、煮塾、乾燥、削りなどの工程があります。
鰹節の製造において、味の決め手となるのはかつお節(原料)の品質自体と加工工程で、いかにうま味成分を逃さずに製造することができるかにかかっていると言えます。
長い歴史の中で鰹節を乾燥させる焙煎工程にこだわる高い技術を持ったメーカー様は少ないです。
そこからさらに「焼軟」にまでこだわることで、だしの味を際立てることができます。
鰹節における最後の仕上げともいえる削りは、乾燥直後は堅く、削ることも困難であるため、1度熱風などで柔らかくしてから削る作業に入ります。
その柔らかくする方法の一つが
「遠赤外線焼軟」と呼ばれる方法です。