「ポッティング剤の硬化に時間が掛かっている…。」とお困りではありませんか?
ポッティング剤は多量の樹脂を使用するため、後工程の硬化工程で時間がかかってしまうことも珍しくないでしょう。
ポッティング剤の硬化炉は熱風のバッチ式タイプであることが多いですが、遠赤加熱を利用すれば時短が可能なため、装置をインライン化できるかもしれません。
本記事では、ポッティング剤を遠赤加熱で時短する方法を紹介します。加熱設備のインライン化を検討されている方は必見です。
ポッティング剤は「電気・電子部品やモーター部品を絶縁」したり、「熱的・機械的衝撃から保護」等の役割を担う保護剤です。
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などを使う場合が多く、別名「樹脂封止剤」とも呼ばれます。
あらゆる用途で電子部品やモーター部品が使われることが増えており、保護目的でポッティング剤を塗布する工程も増えていると言えるでしょう。
ポッティング剤は多量の樹脂を使用する場合が多く、「熱風の硬化炉」を使って約1~2時間かけて硬化させていることも珍しくありません。
加熱処理時間が長いため、インライン化することが難しく、バッチ炉を使って処理しているユーザー様が多いのが現状です。
前工程のポッティング剤塗布工程や、後工程の検査工程で時間短縮ができても、ポッティング剤の硬化工程が時短できないケースも多くあります。
インライン化できないポッティング剤の硬化工程は、多くのユーザー様で「ネック工程」となっているのではないでしょうか。
加熱処理時間が長くネック工程となっているポッティング剤の硬化は、遠赤加熱によって時短できる可能性があります。
遠赤加熱はヒーターから発せられる遠赤外線によって、ポッティング剤内部まで素早く熱を伝えることが可能です。
遠赤外線がポッティング剤に当たると、樹脂の分子を振動させるはたらきがあります。
振動エネルギーが熱エネルギーに変わり、ポッティング剤内部まで熱が伝わるようになるのです。
そのため、従来の熱風加熱と比較して、加熱処理時間が最大で1/10程度も短縮できる可能性があります。
加熱処理時間が60分から10分に短縮できれば、ポッティング剤の硬化炉長も短くできるため、十分にインライン化が可能だと言えるでしょう。
ポッティング剤の硬化炉は従来の熱風加熱から、遠赤加熱に変更することで、インライン化できる可能性が生まれます。
コンベア搬送やチェーン搬送の硬化炉にした場合は、ポッティング剤を目標温度まで素早く昇温させた後、温度保持させるステーションを設けるなど、硬化炉内でゾーン分けすることも可能です。
TPR商事では、ポッティング剤の加熱テストを行なうことができるデモ設備を多数準備しています。
ポッティング剤を硬化させたサンプルの作成や、温度プロファイルの計測まで、詳細なデータの測定が可能です。
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