「遠赤外線」という言葉は誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
遠赤外線は目には見えませんが、物質を温めることができるという特徴があります。
暖房器具や石焼き芋を想像してもらえれば、分かりやすいかもしれません。
しかし、一方で金属や空気は遠赤外線では加熱することができません。一体なぜでしょうか?
本記事では、遠赤外線の特徴を分かりやすく解説し、加熱に向いている物質を紹介します。
遠赤外線加熱を検討する際の参考にしてください。
遠赤外線加熱では、金属と空気を除く多くの物質を分子振動により発熱させることができます。
遠赤外線加熱に向いている物質の一例を確認してみましょう。
<遠赤外線加熱に向いている物質の例>
● プラスチック
● ゴム
● 塗料
● 樹脂
● 食品
これらの物質は遠赤外線を良く吸収するため、遠赤外線ヒータで効率よく加熱することが可能です。
工業用途では塗装乾燥や接着剤の硬化などで使用されています。
特に樹脂は遠赤外線と非常に相性の良い物質です。
「エポキシ樹脂」、「ウレタン樹脂」、「アクリル樹脂」など様々な種類の樹脂がありますが、いずれも遠赤外線ヒータとの相性が良く、効率良く加熱することができるでしょう。
一方で遠赤外線加熱に不向きな物質も存在します。
遠赤外線は多くの物質を加熱することができますが、以下の物質は加熱するのに不向きですので、覚えておきましょう。
<遠赤外線加熱に不向きな物質>
● 空気
● 金属(表面処理状態による)
遠赤外線は空気を透過してしまうため、基本的に加熱することができません。
空間を加熱するには、熱風加熱を利用します。
家庭用のエアコンを想像すると分かりやすいかもしれません。
無垢の金属も遠赤外線を反射してしまうので、遠赤外線加熱には不向きです。
但し、塗装など表面処理の状態によっては加熱することもできます。
TPR商事では、長年遠赤外線ヒータや「加熱炉」、「乾燥炉」を販売しています。
ヒータ単品はもちろんのこと、お客様のニーズに合わせてオーダーメイドで設計する特注品まで幅広く対応することが可能です。
「このワークって遠赤外線加熱に向いているの?」といった疑問をお持ちの方には、実機を使った加熱テストを行なうことこともできます。
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