本装置は遠赤外線と、湿度・温度を調節した空気流を利用して、ホタテ貝柱の乾燥を行うバッチ式の乾燥機です。
乾燥室、制御盤、除湿機の室内機及び室外機で構成されております。乾燥室の中に攪拌ファン、遠赤ヒータ、熱風ヒータ及び加湿機を設置し、水分状態により設定運転で乾燥・除湿・加湿を繰り返しホタテ貝柱に適した環境になっております。
設定温度は4種類のパターンがあり、乾燥温度、湿度を時間内で自動運転します。
従来の乾燥方法は、ガス温風の高温焙乾、乾燥を一日数度繰り返し、人手の問題、天日乾燥による天候不順等、作業工数、乾燥工程が不安定でした。
遠赤外線を利用した本装置はホタテ貝柱の水分量が一番煮で約62%選別・製品で16%になるまで乾燥(あん蒸)を繰り返し、良品等級が完成するまで天気に左右される事なく、15日~20日前後で完成します。
遠赤乾燥の優位性と生産の効率化を評価され導入となりました。
【ホタテ乾貝柱の製造工程】
原料 ⇒ 1番煮 ⇒ 貝離し ⇒ 水晒し ⇒ 耳取り ⇒ 2番煮 ⇒ 焙乾 ⇒ 乾燥(あん蒸)⇒ 選別・製品
外形寸法:8000L×6800W×3500H 消費電力:98.6kW
攪拌ファン:7台 加湿器:2台 熱風ヒータ:2台
遠赤ヒータ:18基 除湿機:4台