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遠赤ヒーターで塗装乾燥するメリットをご紹介

2022.06.09

 塗装乾燥時に皆さんはどのように乾燥していますか?自然乾燥や熱風乾燥、遠赤加熱乾燥等さまざまな方法があります。この記事では、遠赤加熱による乾燥が他の乾燥方法より優れている点を紹介します。

遠赤外線とは?

 そもそも遠赤外線とは何なのでしょうか?身近に遠赤外線を使用している電化製品も多いかと思いますが、実態を知らない方も多いかもしれません。
 遠赤外線は、「赤外線の一種」であり、目で見ることができない電磁波です。
            出典:非営利・一般社団法人 遠赤外線協会

記図のように、赤外線は「近赤外線」と「遠赤外線」の2種類に分けられます。
産業分野で使用される波長は2.5㎛ ~ 30㎛の間です。

遠赤外線の特徴については、下記の記事で解説しています。興味がある方はぜひご確認ください。

■関連記事:遠赤外線の特徴とは?遠赤外線加熱に向いている物質を解説

塗装乾燥の代表的な方法を3つ紹介

塗装乾燥の方法には、主に以下があります。

 〈 ①遠赤加熱乾燥 〉
  ・塗料の色差による温度差が少ない
  ・塗料は遠赤外線吸収率が大きいため、短時間での加熱が可能
  ・ヒーターの温度調節が容易
  ・立体的な被加熱物の場合、ワークを回転させるか、風を使用しないと昇温速度にばらつきが生じる。

 〈 ②近赤加熱乾燥 〉
  ・ヒーターの立ち上がりが速く、軽量ヒーターを使用した乾燥方法
・塗料の色差による温度差が大きい
  ・ヒーターは機械的衝撃に弱く、寿命が短い

 〈 ③熱風乾燥 〉
     ・被加熱物の形状に問わず均一に処理が可能

  ・色差による温度差を生じない
  ・目的温度に近い温度で加熱するため、加熱時間が長くなる
  ・対流で風を送る為、ワークにコンタミが付着する

遠赤加熱乾燥と近赤加熱乾燥の乾燥比較(色差の違い)

特徴が似ている遠赤加熱乾燥と近赤加熱乾燥を比較します。
以下に同じ条件で塗料乾燥をした際の塗装温度を表にまとめました。

〔1〕試料条件

   1.使用塗料 : 三重油脂化工シリコーン樹脂塗料
   2.塗装膜厚 : 約20μ(Bar Coater)ウェット
   3.テストピース: 200×200×0.5mm SPCC
   4.   ヒータ仕様: ① 遠赤ヒータケース(400×160×40mm)1.2kW
            ② 近赤ランプ外径(Φ126mm)0.375kW / 個
   5. 照射時間:10分間
   6. 照射距離:25cm
   7. 電力密度: ①遠赤ヒータ=2.3w / ㎠、②近赤ランプ=3.0w / ㎠

〔2〕テスト方法

〔3〕乾燥条件とテスト結果
 塗料塗布後2分間放置した後、10分間照射後の板裏面温度を測定した結果が下記の表となります。


                                  
 上記表から、各色の昇温温度のばらつきが確認可能です。遠赤加熱乾燥のほうが、近赤加熱乾燥より色差による昇温温度の差が小さいことが読み取れます。差が小さいということは、多色な被加熱物でも効率よく乾燥することができるということです。 
                       
【参考資料:弊社赤外線関係調査資料(登録№0019)より】

遠赤乾燥におすすめの商品は?

TPR商事が塗装乾燥におすすめする装置は以下のとおりです。





弊社では設計から製作まで行っており、過去に数多くの納入事例がございます。


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